お~いお茶前々夜vol.06【#開発裏のウラばなし】昭和編
2021年も残すところ、あと2日。年末・年始にかけてのスピンオフ。世界初の飲料を生み出した、商品企画担当者 ニックネーム「お~お茶雄(通称:お茶雄)」に、入社当時から緑茶飲料開発担当になるまでを語ってもらいました。名付けて「お~いお茶前々夜」。昭和の昔ばなしで恐縮ですが、開発裏のウラ?!ばなしをお届けします。
▼前回のお話し
事務所に鎮座?!温かい電気毛布とソファーベットのお話
貴重なお客様の声を、お客様相談室が設立されるまで、約10年間 直接伺うことができました。何物にも代えがたい、自分のポリシーを決定づける貴重な経験をいただいたと思っています。
1日に平均すると3~4件、ご指摘が1~2件、毎日受けるのです。「すぐにお伺い」を是として、ご連絡をいただいたら、すぐに駆けつけていましたので、昼間の多くの時間を費やすことになりました。
どうしても、帰社時間は夕刻以降になる。溜まりにたまった仕事を夜にかけてしていると、すぐに終電。そのうち帰るのがおっくうになりまして、泊まり込みが頻繁になりました。若くて、独身だったからできたことだったかもしれません(苦笑)。今じゃ、コンプライアンス上も、就業規則上も絶対に考えられないことです。
ある日のこと。
突如、事務所に立派なソファーベッドが届きました。事務所に不釣り合いなほど立派なものです。倒すとベッド。起こすとソファ。商談や応接に使えます。「何ヤ?何ヤ?誰が頼んだんや?」
すると、とある上層部が現れて「どうヤ。気に入ったか?電気毛布も付けてやったからナ。」
ソファーベッド下の収納スペースに、電気毛布と枕が入っている。
「これで夜はゆっくり寝ろ」と。
寝泊りの話がお耳に達したのだと思います。お心遣いに感動し、心から感謝したものです。しかし冷静に考えれば、「もっと、もっと働け」ということかとも思いましたが、私にとっては、それより何よりお心遣いにウルウル。帰れと言っても帰れない状況。若手社員の新商品の企画熱に根負け。ならば、せめてちゃんと寝て欲しい。そんな 気遣い・心遣いだったと心から感謝していました。
「ええ会社や」
遥か昔の話です。
明日は、いよいよ今年最後のお話。